理数系専門塾エルカミノ、代表の村上綾一さんの書籍を読んでビビビ(古い)と来てから、ずっと気になり、そして追っかけ(笑)ています。
過去には低学年の親向けの講習会や、夏期講習などにも参加。
そりゃあもちろん入試分析会にも行くでしょう!!ということで、参加してきました。
大きな会場で何回も開催する大手(日能研やサピックス)とは違い、小規模塾というだけあって3/10(日)10:00~の一回こっきりでした。
場所は渋谷のフォーラム・エイトという貸し会議室。
キャパシティは400人とのことです。
早い段階で満員、受付中止になっていました。
人、人、人…。
大きな会議室にみっちり長机が並べられており、そこに3人ずつ。
「前から詰めてお座りください」と誘導され、みっちり詰めて座らせられます。隣の椅子に荷物やコートを置くなんて許されません(笑)
心なしか、椅子と机の前後の幅も狭く、キャパ最大限の人数を入れていることがうかがわれます。椅子も引けません。
日能研のオン・ザ・ロードで見たような大きなスクリーンなどは無く、机には『入試分析会2019』という冊子と『2019年度卒業メッセージ集』という冊子、封筒、ビニール袋、アンケート用紙があらかじめ配られています。
ところでこのエルカミノの動物のキャラクター、可愛いですよね。獅子のエンブレムなのにライオンはいないんだなぁという(笑)
代表の村上綾一さんの挨拶から始まり、国語→理科→社会→間に副代表からエルカミノの指導方針→そして村上代表みずから算数という順で、今年の入試の傾向のお話がありました。
基本、御三家や筑駒を始めとする最難関校の話がメイン。
★国語
面白かったのは、各学校が”求める生徒像”により、記述で求められることが違う、というお話。
- 例えば開成や海城(ほかにもたくさんの男子校、女子校の名前もあがりました)では“正義感のある男の子”が求められ。
- 麻布や栄光では“陰のある物事の裏側を見られる男の子”が求められ。
- 武蔵では“主人公ではないが自分の世界を持っている子”が求められ。
- 筑駒では“大人の視点を持っている子”が求められ。
というお話。
実際に今年の入試問題の記述を見ていくと、1の学校では“希望が持てた”ことを書かせるような設問だったり。2の学校では"世の中ままならないこともある"、ということを書かせる設問だったり。
へええええええええ!!!!
と、私のような素人はとても面白く聞くことが出来ました。
どの学校が1~4のどの求める生徒像で、という話もあったんですが、早口で書きとれず(涙)
★理科・社会
日能研で、理科・社会は「こんなに難しい問題が!」という紹介のされかただったのに対し、エルカミノではどちらも「今年も予想通り簡単でした」という(笑)
開成の理科、70点満点で合格者平均65.2点。「合格した人は2問くらいしか間違えていないごく簡単な標準的な問題」というお話でした。
お、おう…。
★算数の前に、副代表からエルカミノの方針について
通常だと5年、6年生が4教科を勉強するバランスは、
算数5割、国語3割、理科・社会2割
らしいです。
これの、いかに理科・社会の2を削って算数に持って行き、算数で得点するかがエルカミノの方針、とのこと。
開成の理科が70点満点で合格者平均65.2点だったように。
理科・社会が得意でも合格は出来ない(みんな取れるから)。
残りの4.8点を取りにいくのではなく、ライバルが落とさない問題は落とさない、その代わり点差のつく算数で点を取る。
だそうです。
理科・社会が得意でも合格は出来ない。
でも理科・社会が苦手(ライバルが取れる問題を取れない)では合格は出来ない。
なので、理科・社会は最低限で大丈夫。
ということを繰り返しおっしゃっていました。
そのためには、4年で理科・社会の基礎をしっかりと。
私の気持ち、ザワワァ。
★算数
算数の入試分析は、村上代表自らでした。
男子校、女子校に分けて、男子校受験生がやらなくてはならない分野、女子校受験生がやらなくてはならない分野についてお話が。
(正直、中学受験の算数の項目?もよく解っていないのでフワッとした気持ちで聞いてました)
よく解ったのは、男子と女子で同じようにやっていたのではダメというか、ひらたくやる必要は無いんだな~ということ。
最後に、代表から、今年の入試の総括としてエルカミノの実績の細かい数字について。
開成は18人受けて12人が合格、うち7人が4科目の塾生、5人が筑駒算数講座のみ受講の他塾併用生。
麻布は9人受けて7人が合格、うち6人が4科目の塾生、1人が筑駒算数講座のみ受講の他塾併用生。
などなど。
かなり細かい数字が聞けました。
最後に、今年やるエルカミノとしての新しいチャレンジ、今年度の入試の総括としてある一人の男の子の話(これがかなり熱く語られて、スーパードライな私もうるっとくるほど)があり、約1時間40分ほどで終了しました。
映像等の派手な演出はありませんでしたが、素直に「面白かった!!!!!」という感想です。
終了後、『2019年度卒業メッセージ集』を熟読しましたが、受験生だけではなくその保護者からの手記もあり。これがとても参考になりました。
あまり口コミの無い(インター○デュくらいしか無いw)小規模塾では、こういった保護者の声が役に立ちますね~。