今回のタイトル、
『共学と別学(女子校・男子校)、どっちが生きやすいか』ではなく、『共学と女子校、どっちが生きやすいか』なのは、結局のところ自分目線で考えているからなんですね。
うちには現在7歳の男の子と、5歳の女の子がいます。
息子に関しては共学でも男子校でも好きにしてくれ、でもキミは残念ながら運動神経がにぶいのでたぶん若いうちは女子にはモテないだろうから、男子校がおすすめかなアハハくらいの感じです。
でも、娘はね。
共学と女子校、どっちが娘が伸び伸びと青春を謳歌できるか。
いや、社会に出たあとどっちが生きていきやすいのか。
わりと真剣に考えてしまいます。
どこか自分とオーバーラップさせて考えてしまうからね。
どっちがいいのかなぁ、と。
そこで、私が読んだのは、辛酸なめ子さんの『女子校育ち』。
これ、めっちゃ面白かったです!!!
一晩で一気に読みました。
読み物として笑い、そして女子校の実態にドン引きしたり。
子どもの進路を考えるのに辛酸なめ子さんの本が適切なのかどうか、という懸念はありましたが、個人的にかなり参考になりました。
首都圏での受験を考えているお嬢さんがいるご家庭とか、もしくは自身が女子校出身だったり、首都圏で中高生時代を送った人が読むとかなり面白いんじゃないかなと。
でも!
しかし!
面白いけど、本当に受験直前のお嬢さんがいるママが読むと変な迷いが生じるかも。
あとはパパが読むと、本当にけっこうドン引きかもしれない…。
うちは娘がまだ5歳と、受験は先の先の先のハナシなのでゲラゲラと面白く読めたけど、それでも読んでてドン引きする箇所も多数、あと読み終わったあとなんともいえない疲れと、不安な気持ちに包み込まれました。
なんだこれ。
私はこんなところに娘を送り込むの??まじで???みたいな。
いや、“女子校育ち”のママからすると、あるある~!わかる~!なのかもしれません。
私は幼稚園から大学までオール共学なので、結構衝撃というか、うん、やっぱり何度でも書くけどドン引きという表現が一番近い(笑)
共学育ち、上に兄がいる私は、ザ・共学育ちの特徴を携えた女子かもしれません。
重いものは男子が、兄が持ってくれて当然。
新しい家電の設定も、夫(共学育ち、妹アリ)がやってくれて当然。
息子にもつい「女の子にはやさしく」「お母さんは女の子だから」と言ってみたり。
職場でも、コピー機のカートリッジ交換や、ウォーターサーバーのボトルの交換は出来れば誰かやってくれないかなぁ?というスタンス。
その代わり、
「だんし~ちゃんと掃除しなさいよ~」みたいな共学の女子の役割?
そういうのは誰よりも角が立たないよう、やります。叱咤激励してアホな男子を思い通りに動かすのは得意です。
(でもね、そんなのクソみたいな特技です)
これは、兄のいる妹として育ち、共学の運動部のマネージャーとして青春時代を過ごしたことで、こうなったんではないかな、と。
マネージャーもね、好きな子がいたからその部に入ったし。
共学のデメリットはもちろんあります。
やっぱり常に異性の目は意識せざるを得ません。
持久走の時の、頬の肉がぶるんぶるん揺れるのが気になったり。
オタクな子はなりを潜めていたり。
可愛い子そうでない子、ノリのいい子そうでない子とあからさまな差別を受けたり。
出しゃばりすぎない(男子ウケしないから)
頑張りすぎない(男ウケしないから)
早弁しない(男子ウケしないから)
たぶん、どう見られるかを気にして、本当にやりたいことをやってない。
いつもどこかで、意識している。
そういうところが、女子校であれば、思う存分、自分のやりたいことをやれたんではないかなと。
オタク活動したい子はオタク活動に励み、がり勉したい子はがり勉し、体育祭を頑張りたい子は頑張り、出しゃばりたい子は出しゃばり、早弁したい子は早弁し。
私も、そういう中で多感な時期を過ごしていたら、
処世術、とかそういうんではない、もっと何か突き抜けたものを自分の特技だったり趣味だったりとして、今、装備出来ていたかもなと。
日本では残念ながら、何歳になっても、女性は生きていきにくい部分があります。
専業主婦になっても、働く母になっても、子を産まない選択をしても。
なかなか簡単ではありません。
そういう社会が待っているその前に、6年間、女性であるという差別を受けない中で自分のやりたいことをやりきる、という経験に、何か価値を感じてしまいます。
そう。
私は、そんな気持ちで、女子校ってどうなの?どんなもんなの?と辛酸なめ子『女子校育ち』を読んだんですけど。
あれ??
美化しすぎだったかな?と思ったり(笑)
ひと言に女子校と言っても、お嬢様系、モテ系、がり勉系と校風によって全然違ったり。
女子校ってどんなものなのかな?と思う人は、割と早い段階で読んでみると楽しいかもしれません。
共学か、女子校か。
どっちがいいかは、子のタイプによりけりだとは思うけれど、もし娘に「どっちがいい」という強い希望が無かったら(希望があれば娘の希望を優先します)。
私は女子校を勧めてみるかもしれないなぁ。
理由は、私が体験していない世界だから。
私とはまったく違う人生を送る娘を見てみたい。