我が家で低学年の国語の学習として力を入れているのは『音読』ただ1つと言ってもいいくらい、音読に力を入れています。
(本当は漢字にも力を入れないといけないんだけど、こちらは学校の宿題にお任せ。汗)
チカラを入れるといっても、一日5分、長くても10分もあれば出来るので気軽に出来るのがポイント。
小学校1年生、2年生のうちは毎日学校の宿題として音読の宿題が出ますが、これは新しい単元やページの時に、1回読んでスラスラ間違いなく読めていれば、このまま合格。読めるものを何度も読む必要は無いと思うので、家庭で別のものを読ませて、学校の音読カードにサインしてしまっています。
(担任の先生に許可はとってませんヨ)
音読が苦手ですらすら読めない子が音読の練習が必要なのは確かだと思うけれども、
普段から読書が好きで多読速読の激しい子ほど、実は音読が大事なんではないのかな?というのが私の実感。
音読は脳に良いというのはよく聞く話ですが、我が家の国語も算数も適当にザッと読んで読んだ気になっちゃってるボーイにとっては、とにかく「ちゃんと読め」の一言につきます。
子どもがちゃんと読んでるかどうか、親が解るのは、音読だけ!
息子もそうなんだけども、普段から沢山本を読む子のページのめくる速さといったらもう…
絶体に、確実に、話の筋だけを追って細かいところを読み飛ばしています。
(私もそういう読み方をするのでわかるのよ…)
音読だと、一言一句読みもらさず読まなきゃいけないので、その練習!
中学入試に出てくるような国語の文章読解って、とてもじゃないけどザっとストーリーを追っただけで解けるようなものではありません。すみからすみまで精読する必要があるそうです。
聞いてるほうも、夕飯を作りながら、じゃなく、真横に座って一緒にその本を読みながら、一言一句間違えていないか、単語の発音まで指摘しながら聞きます。読むことも聞くことも作業にならないように(今、自分に言い聞かせている)。
じゃあどんな本を音読するかというと……
一言一句間違えずに読む練習なので、難しくて読みにくくて知らない言葉が沢山出てきてスラスラ読めない本がいいです(笑)
でも面白くて先が気になる本がいい!絶体!そうじゃないと毎日続かないですから。
私は音読を聞くとき、お客さん感を出していて「えーっ!続きが気になる!」とか「えー、危機一髪じゃん!どうなっちゃうの…」とか言うようにしていて、息子は「続きは明日のお楽しみ~(にんまり)」みたいな感じで、私に読んで聞かせるのが毎日読むモチベーションになっています。
で、我が家で読んでるのかこれ。
小学校の図書室で、まるで毒が染みた本みたいに不気味で異彩を放っていて、でも読み始めると明智小五郎のかっこよさや、小林少年の冒険に夢中になってしまう、少年探偵シリーズです。
今は色んな装丁のが出ているんですね~。
古い本だけに、普段聞きなれないような言い回しも多く、でも「読者諸君!」と読み手に語り掛けてくる語り口。
かくして
感謝にたえぬもののように
苦心
一物も得ることができない
まったく申し分もない
信じがたい
雲がくれ
家さがし
こんな感じに、普段はちょっと使わないような言葉や言い回しが沢山出て来ます。
知らない言葉が出てきて、息子に聞かれるとその場で口頭で答えます。ここで辞書をいちいち引いていると時間がかかってしまうので、だいたいの意味を口頭で伝える、説明に迷ったらスマホで調べる。ここはハードルを下げる意味でそうしています。
「どういう意味?」と聞かれて、文脈から解りそうなときは、「どういう意味だと思う?」と聞き返します(あんまりやると嫌になるのでたまにしかやりません)
例えばここ。
小生は貴家のご秘蔵の古画を、一幅も残さずちょうだいする
この中で、貴家も秘蔵も古画も、一幅も残さずも、小2には難しいなという言葉ですが、息子は前後の流れや漢字から意味を推測して読めているようですが、小生(しょうせい)という言葉だけは「こなまって何?」と聞いてきました。
こなま…w
前後の文脈から解るかな?と「しょうせいって読むけど、どういう意味だと思う?」と尋ねると
「小学生?」
「あなた?」
と全然わかってはいなかったのですが(笑)
我が家は私の趣味(探偵モノ好き)で本を選びましたが、子供の、家庭の趣味趣向に合わせて
すらすら読めない言い回しで、難しい単語多めで、先が気になるものを選ぶといいと思います。時代物や伝記小説なんかもいいかもしれないな~。
逆に、毎回読み切れるようにと星新一のショートショートや、子ども新聞の記事を音読に使っていたこともあります。
怪人二十面相は1日3、4ページずつくらい読み進めているものの、まだまだ終わりません。
もうすぐ2か月経つかな~(笑)
内容が面白いので親子共々苦もなく続いていますよ。