書いて覚える、見て覚える、聞いて覚える。
暗記法には色々あるかと思います。
人が持つ認知特性にも、
- 視覚優位(目から入る情報に敏感)
- 聴覚優位(耳から入る情報に敏感)
- 言語優位(言葉を使った情報に敏感)
- 体感覚優位(体を動かしたり触感からの感覚に敏感)
など色々あるようです。
小学校の宿題は、いわゆる“書いて覚える”ことを要求されることが多いですよね。
漢字の書き取り、簡単な計算問題などなど。
書いて提出、だと自宅でちゃんとやったという証拠が残るからでしょうか?覚えられるのであれば、どんなやり方でもいいのになぁと思いますが…
で、最近になって気づきました。
息子、書いて覚えられない…
息子は視覚優位なところがあります。
目から入る情報に敏感で、耳から入る情報はスルーしがちということには以前から気づいていましたし、保育士さんからの指摘もありました。
それに加え、書いて覚えるのもどうやら苦手なようで…。書いて覚えるというのは、いわゆる“体で覚える”というのか、体感覚優位の人に適した暗記法と言えるようです。
息子の場合、“書く”という行為に脳のメモリを割き過ぎて、覚えることにまで気が回らないというのでしょうか。
じゃあ息子は暗記が苦手かというと、まったく逆で、丸暗記が得意なタイプです。
「あの図鑑のこのページの右上に載っていた」という画像記憶的な覚え方をするタイプ。
百人一首や漢詩などの暗唱(目で見て声に出して読んで覚える)も4歳から毎日やっているので、見て声に出して覚えるのも得意です。
そんな息子にバチっとはまったのが、計算カード、漢字カードを使った暗記法です。
- カードを使いながら
- 声に出して読み
- タイムを計る(計算のみ)
いたって普通ですが(笑)
百マス計算は、“書く”行為が嫌なのか、タイムを計っても途中でボーっと休憩したり(おい…)してダメでした。
九九は最初は歌で覚えて、完璧に歌えるようになったと思っていましたが、蓋を開けてみたら“いち”とか“しち”とか“し”とかが実は曖昧に覚えてました(涙)
あとは、音で覚えてしまったために、「しくじゅうはち」と言ったり(にくと間違えている)。
それが、計算カードで視覚から入り、そして書かなくてもいい学習方法に変えてからは、ぐんぐんタイムが伸びる伸びる。
パッ!パッ!パッ!とカードがめくられて行く感じも、幼児教室でフラッシュカード慣れしている息子には良かったのかも知れません。
あと、たぶん嫌じゃないから、やり始めるまでのハードルが低いんですね。
子供の認知特性に合った学習法にすると、親もストレスが少ないんです。親のストレス少ないの大事!超大事!
じゃあ漢字はどうしたものかな…と思っていたところに、Twitterでこんな教材の紹介を見かけました。
とのこと。
切り離して使える単語カード型の漢字の教材です。
目で見て、書き順、書き方を声に出して唱えて覚える。別に何度も書かなくて良い。
そしてちょっとクスッと笑える内容。
“聴覚記憶の手法を生かして”とありますが、目で見ながら声に出して自分で読んで覚えるのは息子の得意とするところ。視覚優位の息子でも書いて覚えるよりずっと覚えやすそうです。
というのも、もともとの特性か、暗唱で鍛えられたのかはわかりませんが、聞いた情報の処理には弱い息子ですが、自分で読んだ情報の処理には強いようで。言語優位の特性もあるのかもしれません。
これを、トイレの台にポイっと置いておきまして。
そうしたら、まんまと息子が釣れました(笑)
勝手に声に出して読んでいます。
単語カード型の良いところは、もう明らかに覚えて必要の無いものは外して、今見たいもの見せたいものだけが入ったオリジナルの教材が簡単に作れるところです。
今は1年生の漢字を全てリングに通していますが(リングも4つ付属しています)、息子と相談して覚えているものは外していく。そして2年生の漢字を徐々に混ぜていくことにしようと思っています。
2000円って少しお高い??と思ったけれど、これ1冊で1年生から6年生までの漢字が網羅されていると思うとお得じゃないでしょうか。
唯一の難点は、ピリピリ破って作るのが面倒くさい…だけ。だけ…。
我が家では九九も同じように、最初は全部を×1から×9まで順番に。
それがスラスラ言えるようになったらランダムに。
そのあとは簡単な1の段、2の段、5の段は外して、3の段4の段でもパッと出てくるものは外して3×7や4×8など1秒で出てこないような息子が苦手と思われるなものだけ残してランダムに織り交ぜています。自分の子供にあったオリジナルの教材に出来るのが、やっぱり便利なところだなと。
それを、タイムを計って私と競う形にしています(笑)
「次こそベストタイム目指そう!」とか、プチ運動部のような気持ちが楽しめて、息子はアドレナリン放出しながら取り組めています♪
息子に合った学習法、娘に合った学習法、それぞれ違うと思うので、色々試行錯誤して試していけるといいなと思います。